ごあいさつ

ごあいさつ

ごあいさつ

小児科は、こどもたちを専門的に診察する診療科です。
「子供はしゃべらないから大変ですね」という言葉をよくかけられます。確かに新生児や乳児はしゃべることが出来ません。幼児では、自分の症状を正しく訴える語彙を持っていない子供もいます。しかし、こどもたちは、言葉で訴えることができない代わりに様々なサインを送ってくれます。診察を通してこのサインを受け取ることが、小児科の仕事です。

小児科は、こどもたちの病気すべての相談窓口となる診療科です。
特に三歳までのお子さんの病気に関する心配事は、まず小児科を受診して何でも相談してください。必要に応じて、より高度な医療を提供する専門医や基幹病院、眼科や耳鼻科など他科の医療機関と連携・紹介して適切な治療を施行します。

小児科は、多くの年齢のこどもたちと向き合う診療科です。
「子供は大人のミニチュアではない。」これは、小児科を志す医師が必ず出会う言葉です。精神的にも身体的にも毎日変化してゆくこどもたちと向き合うためには、子供が大人を小さくしただけの存在ではないことをはっきり意識していなければいけません。泣いておっぱいを飲むことしか出来ないくせに、その笑顔でみんなを幸せにしてくれる赤ちゃんも、恥ずかしがったり悩んだりして口も聞いてくれない思春期の少女も、3歳になってお母さんをハラハラドキドキさせる怖いもの知らずの男の子も。みんな違うけど、みんな小児科へ通ってくれるこどもたちなのです。

小児科は、こどもたちの身体的、精神的、社会的な発達を見守る診療科です。
疾病を診ると同時に、予防接種や乳幼児検診を通じ、こどもたちの健康を支援し、その家族の育児を支援してゆきます。
更に保健所や児童相談所、学校や保育園と連携し、地域での子育ても支援したいと願っています。

健康に不安な時、こどもたちやお母さま方から「先生の顔が見られて安心した」と言ってもらえる。そんな幸せを大切にしたいと思います。